娘と離れている時間があると、その大切さを実感できる

公開日 2016年03月01日

最終更新日 2016年03月01日

働くお母さんインタビュー No.1

娘と離れている時間があると、その大切さを実感できる

小田さん(IT会社勤務・長女4歳・妊娠中)

職場では前例のない、産後の職場復帰だった

私は22歳で大学を卒業後、現在のIT関連の企業に入社しました。勤務は月~金曜日の9時~17時で、たまに土曜日出勤もあります。
長女を妊娠・出産したのは24歳の時でした。妊娠8ヶ月の時まで働いて出産・育児休暇をとりました。娘が1歳2か月の時に職場に復帰したのですが、うちの会社はそれまで“妊娠・出産を機に退職する”あるいは“結婚を機に退職する”のが一般的だったので、まさに職場では前例のない産後の職場復帰でした。
妊娠中、一番大変だったのは、やはりつわりと仕事の両立ですね。私が妊娠したのとほぼ同時期に赴任して来られた直属の上司が、非常に理解のある方で
「これからは、女性にも長く活躍してほしい」ということで、色々と応援して下さいました。たとえば、私が「つわりがきつい」と訴えたところ、すぐに“つわり休暇”という制度を設けて下さいました。結局、最後までこの制度を利用することはなかったのですが、自分が休むことによって、周りに迷惑をかけることが嫌だったのです。

「働く母になろう」と決めたのは、大学時代のことだった

実家の母は、ずっと保険の外交員としてフルタイムで働いてきました。幼少の頃には、「何で、うちのお母さんは家にいないのだろう」と思ったりもしましたが、大学に入って一人暮らしを初めてから、改めて“母の偉大さ”に気付かされました。また、その一方で「同じ女性として、母がやって来たことを自分ができない筈がない」といった自負も芽生えて来て、大学時代には既に「将来は、働くお母さんになろう」と心に決めていました。
夫との間に結婚の話が出た時に、自分のその思いを伝えた所、「君が望むようにするといいよ」とこちらの希望を快く受け入れてくれたことには、今でも感謝しています。実際に、夫は結婚後も、自分から進んでご飯の支度をしてくれるなど協力的で、いつも助けられています。

夫婦揃って「パパママ学級」に参加

長女を妊娠した際には、喜びも大きかったのですが、何かもが初めての経験だったので、色々と不安な思いがありました。また夫も私の実家もどちらも遠方だった上に、近所に親しい友人もいなかった為に、夫婦で「パパママ学級」に参加して、色々と情報を得ました。特に役に立ったのは、リアルな人形を使っての沐浴指導や妊婦体操、そして「ダシを取ってから薄味で調理をする」などの妊娠中の栄養指導などでした。また主人の方も「パパママ学級」の中で、重さが7~8キロある“妊娠着”を着用したままでお風呂掃除をする、下に落ちているものを拾うなどの体験を通して、こちらのことを労ってくれるようになりました。実際に、夫婦で沐浴指導を受けておいたので、長女を出産後、それほど戸惑わずに済んだのは幸いでした。

保育園探しは、娘が生後半年くらいから

いざ、娘を出産してみたら、思っていた以上に可愛くて、「せめて1年は一緒にいたい」と思うようになりました。娘の保育園を探し始めたのは、娘が生後半年頃の話で、次年度の4月入園に向け準備を進め、無事希望していた保育園に決まりました
私にとっての保育園は、単に“子どもを預かってもらえる場”という以上に、子育てについても相談できる大切な場でもあります。例えば、食欲にムラのある娘に、どうすれば喜んで食事をしてもらえるかの工夫などについて教えてもらうなど、実家の遠い私にとっては“第二の故郷”のような存在でもあります。
子どもが3歳になったとき、夫が自営業になり自宅で仕事をするようになったのをきっかけに、保育園から幼稚園に転園しました。転園先の幼稚園では、基本、「自分のことは自分でする」というスタンスで、「自分の机と椅子を雑巾で拭く」「花を活ける」「食事の支度をする」ことなどを全て「自分のおしごと」として認識させています。お蔭で、娘もこちらの幼稚園に通うようになってから、自分のことは自分でしてくれるようになったので、その成長ぶりを楽しく見守っています。

子育てで大切なのは、量より質

子育てで大切なのは、子どもと一緒に過ごす時間の長さよりも、その内容の濃さ、つまり“量より質”だと思っています。私は娘と離れている間は、社会で活き活きと仕事をさせてもらっています。自分が働くことによって人様に喜んでもらえて、その結果、報酬を得られることは大きな喜びです。その分、娘と一緒にいる時はとても優しい気持ちになれますし、娘を“かけがえのない存在”だと思えます。もし私のようなタイプの人間が専業主婦になっていたとしたら、間違いなく、過干渉気味で、非常に支配的な母親になっていたことでしょう。
今、私のお腹には、第二子の生命が宿っており、まもなく産休に入る予定です。この4年間、濃密な親子の時間を過ごして来たので、娘はきっと、自分の妹なり弟なりのことをうんと可愛がってくれるものと確信しています。そして産後ですが、実家の母は、現在、認知症の祖母の介護をしているために、今回は実家には帰らず、夫や娘に協力してもらいながら、地域子育て支援センターなどを上手く利用しつつ、何とか乗り切っていくつもりです