第1章 「講師派遣の考え方」

公開日 2017年03月01日

最終更新日 2017年03月22日

諫早市こどもの城には、毎年、多くの講師派遣依頼が舞い込みます。依頼先は、幼稚園・保育園、小中学校、高校、大学、青少年教育施設、PTA、民間団体、行政と様々です。また、依頼内容も様々で、児童の体験活動の指導、こどもの城の運営の事例紹介、子育てに関する講話、教師や民間指導者の養成研修のコーディネートなど多岐にわたります。

これらの依頼に応える際に、諫早市こどもの城が考えることをご紹介します。

売り込まず

まずは、諫早市こどもの城が講師を派遣する際の位置づけについて、職場内部の決め事をご紹介します。

諫早市こどもの城は諫早市が直営する施策です。したがって、諫早市を優先する考え方を基本とします。市外からの依頼へは、スタッフのスケジュール管理が円滑にできる場合に限り、お応えしています。呼び方も、諫早市内へ出向くことを「出前」と称し、「講師派遣」とは、諫早市外にスタッフを派遣することととらえています。

このように、こどもの城からの講師派遣は、こどもの城全体の中心的な事業ではなく、あくまでも、本来の業務を支えるスタッフの研鑽、情報収集の場として位置づけています。そして、こどもの城からは積極的に発信すること、つまり「講師を派遣します!」などと“売り込む”ことはしません。それでも、年々、ご依頼が増えている状況ですので、現時点での考え方を整理しておきます。

本気の場所へ

講師の依頼が舞い込むということは、こどもの城の取組に一定の評価をいただいていることであろうと考えられます。このこと自体は、とても光栄なことであり、喜ばしいことであると感じます。

しかしながら、お引き受けできるかどうか判断する際に、こどもの城が重要視しているのは、ご依頼される方々の“思い”です。言い換えるならば、相手方の本気度です。とりわけ、「なぜ、こどもの城に依頼されるのか」ということです。教育や子育てに関する講義ならば、大学の先生などの方が適任であろうと思います。指導者養成事業ならば、実績のある民間団体の方が適任であろうと思います。

そのような中、こどもの城にご依頼されるならば、「こどもの城の、どこを参考にされたいのか」を示していただきたいのです。実際に、お引き受けするかどうか判断に迷う例を紹介すると、「お話の内容は、こどもの城の先生にご一任します」、「こどもの城が、とてもいいと評判ですので」、「毎年やるようになっているので、誰かを探しています」などのお気持ちでご依頼された場合です。これらの言葉からは、「誰でもいい、何でもいい」という感じを受け取ってしまいがちですので、判断に迷うのです。

こどもの城としても、お引き受けするからには、「どんな課題を抱えているから、こどもの城のどこを(何を)参考にされたいのか」、「実際にこどもの城を見て(聴いて)、さらに深く知り、どのように生かしたいのか」ということをお尋ねしたうえで判断したいと考えています。

スタッフの研鑽

市外・県外等講師派遣は、休日に行っているという話題にふれましたが、スタッフにとっては、いいこともあります。それは、派遣するスタッフが、最高の学びの機会を得るということです。自らの時間を使い(旅費は支給していただくことが多いです)、こどもの城の実践を整理し、人々に伝える過程において、講師となるスタッフ本人が、勉強するという一面を併せ持つためです。

学校や役所など、多くの公的機関では、研修という形で、勤務時間内で、学びの機会が与えられます。しかし、こどもの城では、講師依頼という形で、自己研鑽の機会をいただくのです。勤務を要しない日時にまで仕事をしているのかという考え方もありますが、その時間で自己研鑽できることは、とても幸せなことだとも考えられます。

研鑽とは、学問などを深くきわめること(出典:広辞苑・岩波書店)とあります。日頃の実践について、講師という形で、よく調べ考えることは、得がたい機会であるとともに、また、実践を磨き、重ねていくことにもつながります。そういう意味において、今後も、講師依頼があれば、こどもの城での実践を優先しながら調整したいと思います。

第2章以降では、実際に訪れた地で感じたことの実例を紹介します。

お問い合わせ

こども支援課
住所:〒854-8601 長崎県諫早市東小路町7番1号
TEL:0957‐22‐1500(代表)
FAX:0957‐22-0431
備考:FAXは健康福祉部宛になります。