第3章 「韓国に学んだこと」

公開日 2017年03月01日

最終更新日 2017年03月22日

この章からは、私たちが講師を努めるセミナーや授業において、参加された方々の反応から、私たち自身が感じたことや学んだことにふれてみます。

サッと手をつなぐ韓国の親

平成28年5月に国内を離れ、韓国の釜山と慶尚南道の大学等、計3箇所で講師をする機会がありました。テーマは、「幼児期の自然教育」です。韓国では、既存の幼稚園や民間の自然学校などにおいて、自然を使った教育が盛んになりつつあるということで、元釜山大学附属幼稚園長の先生から講師の依頼がありました。同先生は、平成27年にこどもの城を2度視察され、同年に諫早市で開催された「森のようちえん全国交流フォーラム」に参加されたことから、こどもの城にご依頼されたとのことです。釜山に到着後、早速、夜に、自然学校に子どもを通わせる親を対象に、こどもの城で実践している自然体験活動の効果などについて事例を紹介する講演会で講師を努めました。通訳は、諫早市にある長崎ウエスレヤン大学に留学していたパク・グァン・ソさん(現在は、同自然学校のスタッフ)が努めました。

実は、パクさんは、留学中にこどもの城でボランティア活動をされていた経験があり、韓国で自然を活用した教育・子育てをしたいという願いを抱いていました。留学を終えて帰国した後も、2週間の休みを活用して諫早市内に宿泊し、こどもの城にボランティアに来てくださった方です。

さらに、ボランティア活動をされている間に、こどもの城オリジナル曲「おかえり」を作詞してくださいました。

このようなご縁から、講演の中で、韓国の親たちに「おかえり」を歌ってほしいという園長先生からの希望がありました。「おかえり」の2番の歌詞は、韓国語が入っています。それを韓国の方々を前に歌うのは、かなりのチャレンジです。そこで、韓国の方々にも、若干のチャレンジをしていただこうと思い、「皆さん、隣の人と手をつないで、いっしょに歌ってください」とお願いしてみました。すると、韓国の方々は、なんの抵抗もないかのようにサッと手をつながれたのです。若干の驚きがありました。日本国内では、「えっ?」という言葉も漏れ聴こえ、恐る恐る手を差し出したり、手をつながなかったりすることもあるのですが・・・。

そして、韓国の方々は、大きな声で「オソ・オリョン(韓国語で『おかえり』)」と歌うのです。泣いている方もいました。隣の人と手をつなぎあった大人の姿を、ぜひ、日本の子どもたちに見てほしいと感じ、講師として招かれながら、自分が学ばせていただいたと感じた瞬間でした。

韓国の幼稚園で、こどもの城の歌が

釜山でのご縁がつながり、10月には、韓国シェアリングネイチャー協会(日本国内では、かつて「ネイチャーゲーム」と呼ばれていました)のご依頼で、韓国の幼稚園指導者等を対象に、江原道で開催されたセミナーにも講師として招かれました。

このときも、「おかえり」を歌ってくださいという要望があり(韓国の方は、本当に歌うことが大好きだと感じます)、参加者とともにみんなで歌いました。どうやら、この曲は、国や言語を超えて届くらしく、やはり涙を流しておられる方もいらっしゃいました。参加されていた幼稚園長先生の一人が、「うちの幼稚園でも歌います」と言われました。とてもうれしいことだと感じています。

こどもの城のうた

みんなで歌える歌とは

釜山と江原道で経験したことは、その場にいる人みんながいっしょに一つの歌を歌うということです。幼稚園・保育園や学校、あるいはコンサートでは当たり前のことのように思える光景ですが、日常では得がたいものになっているかもしれません。韓国での経験を踏まえ、私たちが講師で行くときに、こんなセリフを語ることも増えましたので、この章の最後に紹介します。そして、こどもの城でも、みんなで歌うことを仕掛けていきます。もちろん、子どもたちに見てほしいので、大人の方々に向けて。

「もしも、10分後に地球に隕石が落ちてくるとして、ここにいる皆んなで何か歌おうとなったら、何の曲を歌いますか? きっと、韓国では『アリラン』を歌うでしょうね。オーストラリアでは『ウォルティング・マチルダ』が聴こえてきそうです。では、私たちは何を歌いますか? 『どうする?』と言っている間に10分が経つのでしょうか

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こどもの城
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