第1章 「こどもの城の特徴を表した名言」

公開日 2018年03月01日

最終更新日 2018年03月27日

「こどもの城って、どんなところですか?」と、よく尋ねられます。
しかし、一言で表すのは意外に難しいです。既存の施設で喩えると、児童館と自然の家と子育て支援センターを複合したようなイメージです。
しかし、こどもの城での対応やプログラムなど、ソフトに関して言えば、一言で全てを表すことは難しいものです。
この章では、そんなこどもの城のソフトの一面を表した言葉について紹介します。

ふらっと来れば遊ぶとこ、ねらって来れば深いとこ

これは、こどもの城の利用形態について表した言葉です。
開館して間もなくの頃、毎日のように通われた利用者の母親とスタッフとの会話の中で生まれました。

利用者目線に立てば、こどもの城は「事前に予約せずに」利用でき、また、諫早市民を含んだ団体が「事前に予約して」利用することも可能です。前者は、こどもの城に行くことが主目的となり、後者は、こどもの城で何らかの意図のある活動を行なうことが目的となります。言い換えれば、前者は遊戯的な利用で、後者は教育的な利用であると言えるでしょう。そして、こどもの城は、その両方の利用形態が可能です。つまり、こどもの城は、遊び場としての機能と、学び場としての機能を持ち合わせているのです。

「今日は、こどもの城に行ってみようかな」という利用もできます。年間の総利用者のうち、圧倒的に数が多いのは、この利用形態です。しかし、より意図を持って利用したいならば、「今日は、こどもの城に行き、あの部屋で、あのスタッフと、こんなことをするんだ」という利用の方がお勧めです。近年は、このような「ねらって来る」利用団体が増加しています。こどもの城で、より質の高い、より深い体験を望まれる方が増えていると感じています。このような利用形態の特徴については、下表のようになります。なお、繰り返しますが、事前に予約できるのは、諫早市民を含む団体に限られます。

ふらっと来れば遊ぶとこ、ねらって来れば深いとこ
ふらっと来れば遊ぶとこ ねらって来れば深いとこ
  • 自分の好きな時間に来て、好きな時間に帰る
  • その時間に実施されている催しに自由に参加できる(定員のない場合)
  • 偶発的に、スタッフとのふれあいができる
  • 事前に予約した時間に滞在できる
  • 自分たちの団体で、部屋を占有できる
  • 自分たちの団体で、専門のスタッフの指導支援を受けることができる(スタッフの指名も可)

AKB

これは、こどもの城で展開される活動や利用者とスタッフのふれあいを遠くからご覧になられた方が、発した言葉です。
どちらかと言えば、こどもの城の特徴について揶揄されて言われたことだそうです。

AKBとは、人気グループの名前を文字った3要素のアルファベットの頭文字です。「A(危ない)、K(汚い)、B(馬鹿馬鹿しい)」の頭文字だそうです。

確かに、一見すると、こどもの城は危ない場所です。それをわかって利用してもらうようにしていますが、混雑している時など、赤ちゃんのすぐ傍を小学生くらいの子どもが走っていることもあります。また、こどもの城は汚いことも時として行います。素手で泥団子を触ってみたり、生き物の糞から学ぶプログラムを体験してもらったりします。さらには、こどもの城は馬鹿馬鹿しいことも楽しんで、思いっきり行ないます。子どもたちとともに作った替え歌を歌ったり、スタッフが子どものセリフを真似て会話したりします。まさに言い得て妙で、AKBなのです。

興味深いのは、これらの“AKB”の要素を体験された親が、別のAKBを生み出したことです。「私にとって、こどもの城のAKBは、『A(あえて)、K(きらわれても)、B(ぶつかってくれる)』ですよ」とか、「こどもの城は、子どもに対して、『A(あきらめる)、K(決めつける)、B(侮辱する)』がないのですね」などです。

これらの方々のように、意外にも(?)、「危ないことや汚いことも子どもの頃は必要」と考える大人が多いようにも感じます。また、馬鹿馬鹿しいことであっても、真剣にやる大人を見ることも、子どもにとっては必要なのかもしれません。「大きくなったら、私は、こどもの城のスタッフになる」という夢を語ってくれた子どもたちも、その親が、“AKB”を体験された方に多いように感じます。

思えば、最初の「A(危ない)、K(汚い)、B(馬鹿馬鹿しい)」を教えてくれた利用者も、こどもの城を好きな方だったのかもしれません。そうでなければ、こどもの城に来ることもないでしょうし、まして、スタッフにそんなことを語ることもないでしょうから。

おかえり

「おかえり」とは、人が、家庭などに帰ったときに迎える言葉ですが、同時にこれは、こどもの城オリジナル曲のタイトルでもあります。
前項でふれたように、こどもの城は“AKB”な場所ですが、親(特に母親)のカウンセリング依頼が多く舞い込む施設でもあります。

こどもの城では、開館前からボランティア研修として、カウンセリング研修を実施してきましたが、その中で紹介されたのが、Adventure Counsellingという手法でした。
説明するのは難しいのですが、人は、心が安心できるゾーンを持っているけれど、そこを踏み出してChallengeすることを通して自己肯定感を高めようというものです。
家庭に帰って「おかえり」という言葉をかけてもらう時のように、この手法にも、Bring the adventure, home(日常生活に持ち帰って生かす)という大切なキーワードがあります。
こどもの城で、土日に実施している「10mの壁チャレンジ」でも、命綱をつけたチャレンジャーが降りて来た時に、ともにチャレンジした家族から「おかえり!」という言葉がかけられることがあります。
チャレンジした人どうしで、「安心できる心のゾーンがあるから、チャレンジできる」ことが、素直に表現される瞬間です。

「おかえり」そのものは、こどもの城で生まれた言葉ではありませんが、オリジナル曲のタイトルです。
「おかえり」という言葉の持つ優しさから、「歌ってください」と言われることも多いので、歌詞だけでも紹介します。

おかえり

いい子にしていたよ
成績がよかったよ
試合で活躍したよ
よかったね
でももう一つ ほめてあげたい
それは、君がそこにいること
おかえり............

(You’ve been a good kid to me
 And you’ve done well in school
 You always try your best
 So, I’m happy about that
 But, there is one last thing
 I’d like you to know
 And that’s, whoever you’ll be
 You always be welcome home)

安心できるから
挑むことができる
それが力になるよ
いつの日か
でももう一つ 応援したい
それは、失敗しても君が好き
おかえり............

作詞・曲:池田尚 & Keith Harrison Lauher & Park Kwan Seo

お問い合わせ

こどもの城
住所:〒859-0307 長崎県諫早市白木峰827番地2
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FAX:0957-24-8016